イベント参加報告
2017年学会・研究会・セミナー参加報告
画論The Best Imageb2016 参加報告
2016年12月18日に東京国際フォーラムにて、「画論 The Best Image 2016」が開催されました。昨年に続き今年も参加し、改めて良い刺激を頂きましたのでご報告します。
今年の上位入賞は19件、首都圏からは4件の入賞がありました。入賞施設からの発表と審査員の先生方との討論のあと、最優秀賞、優秀賞、テクニカル賞が選出されました。各賞を受賞された施設の一覧は、東芝メディカルシステムズのホームページに掲載されています。「画論」で検索もしくは、以下のURLよりご参照ください。
http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/event/bestimage/2016/index.html
入賞施設の画像は素晴らしいアイデアが盛り込まれ、提示された画像も臨床的な価値が非常に高いと感じました。スキャンプロトコルの構築、造影法・撮影タイミングの最適化、画像表示法、最新技術の応用など様々な工夫が行われていることにとても感心しました。加えて、当然のように被ばく線量の最適化についても考慮されており、更に感心しました。昨年も書いたかもしれません?が、入賞施設の皆さんと比べ、自分の「頭の固さ」を反省せずにはいられませんでした。
反省と同時に、自分の立場で同じような症例に対峙した際に、「プロトコルを構築できるか?」という疑問が頭に浮かびました。残念ながら、答えは「ノー」です。やはり、入賞施設では症例に対する知識を十分持った上で、最適なスキャンプロトコルを構築するための様々な検討や、診断や治療が困難な症例にCTを役立てるための「熱意」があるなど、日々の努力があって「入賞」につながっているのではないか、こう考えると自分の「熱意」が薄らいでいるのではないか?と、また反省です。反省ばかりしていても、何も前に進まないので、私の施設でも入賞施設の検査プロトコルを取り入れるべく検討を始めました。真似をすればすぐに上手くいくとは限りません、倫理などの手続きが必要となることもありますので、少し時間を掛けて検証を進めて行きたいと考えています。
最後に、画論は良い刺激になります。モチベーションも上がります。そして、患者さんにとってより良い検査を行うためのヒントを多く得る事が出来る素晴らしい会であると思います。
画論は今年も開催が予定されています。皆さんも臨床で良い結果が出たら、画論に応募してみませんか。応募できなかったとしても、画論の会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
千葉市立海浜病院 高木 卓
首都圏からの入賞施設のご紹介
・64~160列(心血管)部門 最優秀賞
「下腿の穿通枝動脈描出を目的とするニトログリセリン舌下スプレー剤を用いたCTA」
平塚市民病院 様
・Aquilion ONE部門 最優秀賞・テクニカル賞
「右環指MP関節部AVM」
聖マリアンナ医科大学病院 様
・Aquilion ONE(心血管)部門 最優秀賞
「冠動脈瘤の疑い」
公益社団法人 地域医療振興協会 横須賀市立市民病院 様
・Aquilion ONE(心血管)部門 テクニカル賞
「ウィンスロー孔経由、右腎動脈-総肝動脈バイパス再建術後」
済生会横浜市東部病院 様