イベント参加報告

2016学会・研究会・セミナー参加報告

2016.06.09

JRC2016参加報告

平成28年4月14~17日パシフィコ横浜にて行われました第73回日本放射線技術学会総会学術大会に参加しました。

国際化への取り組みとして英語スライドが義務付けられ、口述発表も40%を超す演題が英語発表でした。ついにこの時が来てしまったというのが本音です。なぜなら英語が苦手で努力をしようともせず後回しにしてきた経緯があるからです。必要に迫られると人間動かなければならず何とかスマホ片手に、Cypos、抄録に目を通しました。白石先生、田中先生の英語講座にも計3回出席し何となく分かったことを挙げると、決まった言い回しがある。簡潔な文になっている。英語化する前の日本語スライドで流れがスムーズで、あいまいな表記がない。などが重要な点でした。Cyposスライドもスーと頭に入ってくるものは上記の条件に当てはまっていて、翻訳ソフト貼り付けそのままだと何が書いてあるのか理解に苦しむ場面がありました。慣れてくると英語→その語のフレーズで意味が分かるようになり、途中で日本語に変換してややこしくなり意味不明に陥るといった状態になるといった不思議な現象も経験しました。何事も「習うより慣れろ」と言いますが、「習ってさらに慣れろ」のほうが近道かなと思いました。口述英語のプレゼンもスライドのワードを追っかけるのが精いっぱいでした。上手にプレゼンしていた演者の皆様の努力に拍手を送りたいと思います。

そんな中で印象深かった演題は、399モンテカルロシミュレーションコードPHITSを用いたX線CT模擬と画像再構成でした。モンテカルロシミュレーションコードをCT画像の再構成に応用するという基礎研究ですが、発想が独創的で素晴らしい演題でした。是非、論文にしてほしいです。ITEMでは、新しいAquilion Oneの登場が目を引きました。コンパクトな筐体と逐次近似再構成の搭載、ハード部分の新設計による被曝線量の低減と進化は多岐にわたっていました。今後は、造影時に某ヨーロッパメーカー的なX線管電圧の設定が必要となるのか興味津々です。


以上JRC報告です。

追記、例年の屋形船も赤いちゃんちゃんことperfect humanで盛り上がりました。


山梨大 相川良人

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