イベント参加報告

2016学会・研究会・セミナー参加報告

2016.01.22

画論The Best Image 2015参加報告

12月13日に東京国際フォーラムにて「画論 The Best Image 2015」が開催されました。多くの方はご存知かと思いますが、「画論 The Best Image」とは、東芝メディカルシステムズが画像診断技術の発展と医療への貢献を目的として開催しているイベントであり、診断・治療に必要な画像のクオ リティはもとより、各部門別(CT・MRI・超音波)に撮影・処理技術、被検者への配慮、アウトカムに与える影響といった臨床的価値(クリニカルバ リュー)を総合的に判断し、まさに「最良のイメージ」を選定する試みです。(画論HPより一部を変更して引用)


今回、久しぶりに画論The Best Imageに参加し、とても良い刺激を受けましたので報告させて頂きます。

CT部門の応募総数は240件、審査は臨床で使用されているCT装置や対象とする症例も様々であるため、1~32列部門、64~160列部門、 64~160列(心血管)部門、Aquilion ONE部門、Aquilion ONE(心血管)部門に分けて行われていました。上位入賞は22件、首都圏からは3件の入賞がありました。午前中に入賞施設からの発表と審査員の先生方と の討論があり、最優秀賞、優秀賞、テクニカル賞が選出されました。各賞を受賞された施設の一覧は、東芝メディカルシステムズのホームページに掲載されてい ます。「画論」で検索もしくは、以下のURLよりご参照ください。


http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/event/bestimage/2015/index.html#prize01


入賞施設の発表はすべて「素晴らしい」の一言でした。日常ルーチン検査における検査手技の工夫に加え、正確な診断や手術支援を目指した画像処理を行った症例、MRI画像とのフュージョンを行った症例、稀な症例に対して装置性能を考慮した上で撮影法・造影法などを工夫した症例、Dual-Energy、 SEMARなど最新技術を使用した症例、機能画像の取得を目的として被験者の安全性を配慮した上で体位変更を行い検査を施行した症例など、検査手技・撮影プロトコル・造影法・画像処理など様々な工夫が行われており、非常に興味深く拝聴することが出来た。更に特筆すべきは、入賞施設では造影法を含めた検査プ ロトコルの最適化に加え、被ばく線量の低減にも配慮が行われていたことであった。CT技術の進歩も目を見張るものであるが、CTユーザーの検査技術、画像処理技術も素晴らしい進歩を遂げていると感じました。過去に画論で入賞した検査法が多くの施設で臨床に用いられているが、今回入賞した施設が考案した検査法も、数年後には臨床に普及するのではないかと期待せずにはいられなかった。

個人的には、自身の日常臨床において創意工夫が出来ていないことを反省し、CT装置の性能を十分に活かした検査プロトコルの再構築に加え、CT装置および画像処理装置を駆使して新しい検査技術の確立にチャレンジする意欲を得る事が出来たことは、非常に有意義であった。

画論The Best Image 2016は5月頃より応募の案内が開始されるようです。是非、皆様の施設でもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

最後に、当ユーザー会世話人の平塚市民病院の藤代さんがAquilion ONE部門にて優秀賞を受賞されたことをご報告いたします。(頼もしい限りです。)

千葉市立海浜病院   高木 卓



千葉市立海浜病院   高木 卓

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