イベント参加報告

2015学会・研究会・セミナー参加報告

2015.11.02

第43回 日本放射線技術学会秋季学術大会(金沢市)報告

平成27年10月8日~10日に金沢市で開催された第43回 日本放射線技術学会秋季学術大会に参加させていただきました。10月の金沢ということもあり、さわやかな天候の中盛大に開催されました。参加人数は1700人超えと懇親会で報告されていました。

今回の学会のテーマはAll you needs Rad.活かし、活きる放射線技術ということで多くの会員が活発な意見交換を行っておりました。特にDRLs元年ということで、モダリティの枠を超えて討論している様子は、会員の皆様の関心度の高さを感じました。だだし残念だった点もあります。CTにおけるDRLsについては、QC/QA が十分になされている装置において表示値(CTDIvol.)によって数値が決められたという背景があります。しかし、演者の中に私見が前面に出ていた場面があり、測定が必須事項だと発言していました。確かに診療放射線技師として、実測可能な施設では行うべきだとは考えていますし実測の重要性も理解できますが、全国各地のCT設置病院すべてで実施することは不可能だと考えます。DRLsは、まだまだ世の中に出たばかりです。DRLsについては今後も各地で討議されていくものと思われます。討議の中では、現状のDRLsの数値についてどのように運用していくか?次世代のDRLsはどのような形が理想か?など、DRLsというキーワードに対して様々な意見、報告があると思いますが、うまく情報の交通整理をして数値だけが独り歩きしないように、首都圏東芝ユーザー会でもDRLsの正しい理解についてホームページの方で情報発信が必要であると感じました。


追記、

1. 寺子屋 金沢 ―撮像と計測の基礎―は、知識の再確認ができ良い企画だった。

2. 高木代表が改訂版のX線CT撮影における標準化~GALACTIC~をまとめ、発刊した。

3. DRLsの効果か?被ばくのセッションになるとき退室する人が減った。

4. 学会参加者はとあるビジネスホテルにほとんどが宿泊していた。合宿所のようだった。

5. 手術支援三次元CT画像の造影法についてランチョンセミナー6で講演したが、質問は低管電圧を使った時のものばかりだった。低管電圧の関心の高さを感じた。

6. 地物が売りの居酒屋は、学会参加者ばかりだった。

カニも紅葉も時期がずれたが、楽しい学会期間を過ごすことができました。お世話になった皆様にお礼を申し上げるとともに、モチベーションがさらにアップした学会でした。来年は、大宮で開催されます。(高木代表も実行委員で活躍予定)皆さん是非、演題登録して大宮でお会いしましょう!


山梨大学 相川良人

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