2019年11月30日にナビオス横浜にて、第3回神奈川キヤノンCTユーザー会が開催されましたので、参加報告させていただきます。

寒い冬空の中でしたが100名近い参加者で会場があふれかえり、キヤノンメディカルシステムズからの最新情報提供、さまざまな施設のユーザー講演・技術講演、そして、いま話題の線量管理の話など、寒さに負けないホットな講演内容が盛りだくさんでした!

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☆ PROGRAM ☆

1.最新情報提供とアプリワンポイント「Dual Energyの基礎」

 

2.ユーザー講演

①小児CT撮影で困らないための準備

地方独立行政法人神奈川県立病院機構 神奈川県立こども医療センター 伍 成文先生

②当院におけるCT初療室を使用した外傷初期診療

横浜市立大学附属市民総合医療センター 長谷川 伸明先生

③ADCTを用いた心臓CTとDual Energy使用経験

医療法人五星会 菊名記念病院 渋谷 尚史先生

 

3.技術講演

脳卒中最前線CT Firstで目指す D2P 30min!!-CTのみで治療適応を判断する-

社会医療法人財団 石心会 川崎幸病院 石田 和史先生

 

4.特別講演

CT検査の線量管理に必要なこと -DRLs,RDSR,DIR,標準化-

千葉市立海浜病院 高木 卓先生

 

ユーザー講演の「小児CT撮影で困らないための準備」では伍先生に、安全な検査を行うこと、小児は被曝の影響を受けやすいためCTの正当性について考え、固定や鎮静によって無駄な被曝を避けること、検査目的によって条件を変えることなど、実例を示してわかりやすく講演していただきました。吸引式バッグでの固定は安全な検査を行う上で効果的な印象を受け、ぜひ当院でも試してみたいと思いました。

 

「当院におけるCT初療室を使用した外傷初期診療」では長谷川先生にPreventable Trauma Deathを回避するため作られたCT初療室の概要、誰でも迷わず適切に検査を行える環境を整えることなど、外傷初期診療で重要なことを講演していただきました。

「ADCTを用いた心臓CTとDual Energy使用経験」ではAIDR3D、FIRST、AiCEの特性と症例別の使い分けを渋谷先生に講演していただきました。心臓CTでステントの場合や高度石灰化などの症例においてはFIRSTが有用であることには驚きました(当院にはAIDR3Dしかありませんが・・・)。 またDual Energy CTにより脳血管治療後の出血と造影剤の判別等、追加情報が得られ、より確信度の高い画像が得られることなどを講演していただきました。

 

技術講演の「脳卒中最前線CT Firstで目指す D2P 30min!!-CTのみで治療適応を判断する-」では石田先生に脳梗塞ではとにかく早く治療を行うことが重要であり、CTのみで治療適応を判断することや、CT Perfusionを用いることでCTの弱点である早期虚血評価を行う方法を具体的にお話ししていただきました。また同時に頭部以外の撮影も行い、アクセスルートの評価等の必要性を知ることができました。

 

「CT検査の線量管理に必要なことーDRLs,RDSR,DIR,標準化ー」において高木先生は、診療放射線の安全利用のための指針の作成と整備をすぐ行うよう指導されていました。また、診断参考レベルを良質な診療と不十分の診療を区別する線引きに用いてはならず、CT検査本来の目的を見失わないことが重要であることを講演されていました。

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*ご講演いただいた髙木卓先生(左)と長谷川伸明先生(右)

どのお話も大変興味深く、講演時間が短く感じられました。先生方、すばらしい講演をありがとうございました。

第4回も楽しみにしています!! キヤノンさん、参加予約ってできましたっけ・・・?(笑)

 

茅ヶ崎市立病院   加藤 匠