2019年7月20日千葉市文化センターにて、「スキルアップセミナー2019 in 千葉 心臓CT Helical撮影の理解を深めよう!」 が開催されました。サブタイトルにある通り、心臓CTを中心とした内容で、私なりに学ばせていただいたことを報告させていただきます。

まず、Aquilionシリーズ64列について基礎講座があり、心電図、再構成方法、心電図同期アプリケーションについての内容でした。心電図の知識では正常波形から心周期といった基礎から、波形が大きく検出できる誘導方法、波形を大きく検出するための電極の位置など、すぐに実践できる情報が多くありました。心電図は心臓CT撮影時には必要不可欠な知識であり、さらに理解を深めることができました。撮影タイミングは心拍が低い場合、拡張中期にあたる緩速流入期(スローフィーリング)を狙い、心拍が高い場合は緩速流入期が短くなる傾向にあるため収縮末期を狙うことで静止画像を得られる確率が上がるということでした。再構成方法にはフル再構成、ハーフ再構成、セグメント再構成がありますが、それぞれの特徴、メリット、デメリットの説明があり、心拍数や撮影後の画像から適した再構成を選択していくことが心臓CT成功のカギであると学びました。また、心電同期アプリケーションを必要に応じて使用することが失敗の少ない撮影、再構成に繋がることがわかりました。

次に最新技術について情報提供がありました。最新技術であるAiCE(Advanced intelligent Clear-IQ Engine)はDeep learningを用いた最新の画像再構成技術であり、この技術を用いることで従来と比較し、再構成の高速化や粒状性を維持しながらも高いノイズ低減効果、高い空間分解能の実現が可能になったそうです。また、新たなデュアルエナジー技術として「Spectral Imaging System」の紹介もありました。このシステムは一回転のスキャン時に2種類の管電圧を高速で切り替えて撮影することで同時相の異なる電圧でのデータ収集が可能になるというものでした。

最後に、「不整脈症例への対応 よくあるご質問」をQ&A方式で解説がありました。

不整脈の種類やそれぞれの特徴を考慮した撮影方法を分かりやすく説明していただきました。その他、高度石灰化やステントがある場合の撮影のコツや、CABG術後の撮影方法、高体重患者への対応等、心臓CTを行っていくうえでよくあたる症例であり、とても勉強になりました。

今回のセミナーは最近心臓CTを始めたばかりの私でもわかりやすく、理解を深められました。学んだことを無駄にせず、実際の現場で活用していきたいと思います。

最後にこのような機会を設けてくださった関係者の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

 

亀田総合病院 画像診断室

原田 勝人