2019年10月17日(木)~19日(土)大阪市グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)で行われた第47回日本放射線技術学会秋季学術大会に参加した。大会テーマは「Let’s lead smart medical care through our imagination and creativity ―未来へ-」と題して行われた。

撮影部会テーマB【CT】「救急医療におけるCT検査の役割を再考する」では、高木代表が座長を務め、急性期の脳梗塞、心大血管、急性腹症、外傷についてそれぞれの演者が発表を行った。救急CT撮影においても頭部perfusion CT、Dual energy CT、低管電圧撮影等が用いられつつある現状に驚きを感じた。時間優先という概念が救急CT撮影では最優先されることに変わりはないが、患者さんの状態が安定しており許される状況下では、少しでも多くの情報が期待されている点とDual energy CT、低管電圧撮影等によりアーチファクト低減、造影剤量の制限のある中での工夫などにより、救急の現場といえども患者さんに有益なCT検査となるよう心掛けていきたい。今後GALACTICの改訂第3版を見据えて作業が進んでいくものと思われるが撮影部会のCT分科会に注目していきたい。

2020年4月より医療法が改正となり、被ばく線量の管理を行うこととなる。CT検査に関係する医療法とDRLs2020について報告したい。医療法では、CT装置(PET、SPECT-CTを含む)撮影線量の記録をすることになっている。特に記録の方法について決まりはないが、RIS、HISへの記載、Radiation Dose Structured Report : RDSRなどの線量情報を画像サーバーに保存するなどの方法が考えられる。今回は撮影線量の記録方法より、先日(10月3日)厚生労働省より示された「診療用放射線の安全利用のための指針策定に関するガイドライン」に従った組織づくり、指針の策定、講習会における最適化の周知方法等が話題に挙がっていた。時間的猶予がないので早急に取り組むべき事案と各演者とも発言していたので、当院でも策定の作業に入っているが早めに進めていきたい。診療用放射線の安全利用のための指針策定に関するガイドラインの中でDRLsの活用についての部分がある。DRLs2020について作業の途中経過について防護部会のシンポジウムがあった。CT検査においては、基本的な体格が50~70㎏に変更となった。従来の項目等はDRLs2015と変わらないが、新たに肺梗塞、全身外傷PanScanが入った。双方とも施設間で撮影シーケンスにばらつきがあるため取り入れられたとのことである。個人病院から大規模病院までまんべんなくデータがそろえば本当の意味でのJapan DRLs2020になると思われる。まだ線量調査アンケートの回収率が低いとのことであるのでCanonユーザーの皆様はご回答いただくようお願いしたい。(ネットで検索して入力する形式で回答可能)

最後に、大阪の情報交換会の楽しさ、おもろさは最高だった。KINDAIマグロ、たこ焼き、串揚げおいしかった。実行委員のパフォーマンスも大阪ならではだった。一般演題、特別公演と興味深い話は沢山ありましたが、今回全く触れていない。他の世話人からの参加レポートでのご確認を希望する次第である。大阪の土地勘がないために初日はiPhoneで確認したら15kmも歩いていた。そういえば高木代表に教えてもらった駅から撮影部会の情報交換会会場に歩きながら見た高層ビルは、地下鉄に乗った駅からも見えたビルだった。よく歩いた学会だった。

山梨大学医学部附属病院放射線部 相川良人